代表戦帰りの疲れも見せず、キレキレのパフォーマンスを披露した。

　４月２日に開催されたブンデスリーガ第28節で、浅野拓磨が所属するボーフムはホッフェンハイムとアウェーで対戦した。

　この試合で圧巻のドッペルバック（２得点）を達成したのが浅野だ。まずはスコアレスで迎えた28分、左サイドからカットインしてドリブルで持ち込むと、エリア外で右足を一閃。強烈なミドルシュートをネットに突き刺してみせた。

　さらに、同点に追いつかれて迎えた59分には、GKリーマンのパントキックを敵DFがクリアミスしたところを突いて、ハーフウェイライン付近から独走。相手守護神との１対１を制して、２点目を奪ってみせた。

　日本代表の活動から戻たばかりにもかかわらず、即スタメン起用に応えたストライカーは、これが今シーズンの３点目となった。

　浅野はさらに86分にも左足のボレーでネットを揺らすが、直前に味方にファウルはあったとしてVARチャックでゴールは取り消され、ハットトリックは幻に。直後の88分にベンチに下がった。

　試合はこのまま２-１で終了。日本代表FWの活躍でボーフムが３試合ぶりに白星を挙げている。

英語のサッカーのフォーラムなどから海外の反応をまとめました

試合終了後

この一戦を、日本とカタールW杯初戦で対戦するドイツ代表の指揮官、フリック監督が観戦に訪れていたという。「ユーロ・スポーツ」は浅野を「27歳のウインガーは本当に素晴らしい1日を過ごした。2度のシュートでマッチウィナーとなった」と称えたうえで、フリック監督の心情も推察している。

「ハンジ・フリック監督はスタンドで試合を観戦していた。彼が主に注目していたのは、恐らくドイツ代表の親善試合2試合プレーした愛弟子ダヴィド・ラウム（ホッフェンハイム）だった。さらに、彼はこの日傑出していたカタールW杯で対戦相手の1つとなる日本代表のアサノを目の当たりにした。フリックがクライヒガウを訪れたことは、間違いなく価値があった」

　敵将の前で大きな存在感を示した浅野。7か月後のドイツ戦でも相手の脅威となってもらいたい。