パリSGは10日、バルセロナを退団したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)が加入することを発表した。契約期間は2年間で、1年間の延長オプションが付いている。背番号はバルセロナでトップチームデビューしたときの「30」に決まった。

　6月末でバルセロナとの契約が切れたメッシは、再契約を結ぶことで合意していたが、今月5日に一転して退団が決定。クラブの経済的な問題などが理由とされている。8日の記者会見では涙を見せ、愛するクラブへの思いを語っていた。

　バルセロナでは2000年から下部組織に所属し、17歳だった2004年10月にトップチームデビュー。2020-21シーズンまで公式戦通算778試合に出場し、クラブ歴代最多の672ゴールを記録した。獲得タイトルもクラブ歴代最多の35回。個人としても歴代最多6度のバロンドール受賞を果たすなど、数々の栄光を手にしてきた。

　また、アルゼンチン代表でもバルセロナと同じく背番号10とキャプテンを担い、国際Aマッチ通算151試合で76得点をマーク。W杯に4度出場するなど、多くの大舞台を経験している。これまで何度も決勝で涙をのんできたが、今夏のコパ・アメリカ2021では念願の代表初タイトルを獲得した。

　パリSGにはフランス代表で10番を背負うFWキリアン・ムバッペのほか、バルセロナ時代のチームメイトでブラジル代表の背番号10を着けるFWネイマールも所属。クラブは今夏、レアル・マドリーのDFセルヒオ・ラモス、リバプールのMFジョルジニオ・ワイナルドゥム、ミランのGKジャンルイジ・ドンナルンマを獲得するなど、積極的な補強が続いている。

　メッシは加入にあたってクラブ公式サイトを通じ、「パリで自分のキャリアの新しい章を始めるのを待ち切れない。クラブとそのビジョンは、僕の野心と完全に一致している。ここの選手やスタッフがどれだけ優秀なのかは知っているよ。彼らと一緒に、クラブとファンのために素晴らしいものを作りたい。(本拠地の)パルク・デ・プランスのピッチに立つのが待ち遠しいね」とコメントした。

英語のサッカーのフォーラムなどから海外の反応をまとめました

“ファーマーズリーグ”とは、スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランスの欧州５大リーグのなかでも、バイエルンやパリ・サンジェルマンが一強となっているドイツのブンデスリーガやフランスのリーグ・アンなどを「ファーマー（農民）」リーグと呼び、フットボールファンの嘲笑の的となっていることを指している。