韓国・ソウルで行われたユヴェントスとKリーグ選抜の親善試合において、FWクリスティアーノ・ロナウドが欠場した件は、韓国国内で大きな騒動となっているが、この試合を主催した会社に対して民事訴訟が提起されたようだ。30日に韓国紙『スポーツソウル』が伝えている。

　同試合においては「ユヴェントスと主催者の間でC・ロナウドの45分出場規定はあった」と韓国の複数メディアは報じており、これが事実であれば「契約不履行になる」とも伝えている。

　『スポーツソウル』は、C・ロナウドが出場することを前面に押し出して「主催者側がチケットの販売を促進した」のにもかかわらず、「実際にC・ロナウドはグラウンドに姿を現さなかったこと」を指摘。検事出身の敏腕弁護士が、ユヴェントスとC・ロナウド本人、そして試合を主催した会社に対して「詐欺容疑」でソウル地方警察庁サイバー捜査隊に告発したと報じていた。

　さらに同紙は「国内の2300人あまりのファンが集団訴訟に参加の意思を明らかにしている」としていたが、30日に「担当弁護士が主催者を相手にとり、損害賠償訴訟に関する訴状を裁判所に提出した」と伝えた。

　この訴訟の原告は「試合を観戦した観客」であり、請求した損害賠償額は「チケット代金と精神的苦痛に伴う慰謝料を含めて1人当り107万1千ウォン（約98，400円）に達する」という。韓国国内では日を増すごとに大きな問題となっているが、同紙は「ファンの怒りは到底収まらない」と締めくくり、さらなる騒動の広がりを予想している。

英語のサッカーのフォーラムなどから海外の反応をまとめました

ロナウドは最後までピッチに立たなかった。そのなかでユベントス関係者の証言を紹介したのが韓国放送局「SBS」だ。「ファンのために少しでも出場してくれという要請をロナウドが拒否した」とクラブ関係者は語っており、「帰る飛行機の中で、なぜ出場しなかったのか尋ねたが、ロナウドは答えなかった」と明かしたという。